ウッドショックの影響について


ニュースなどでも取り上げられるようになり
お客様からも心配のお問合せを頂いているので
今日はウッドショックについてお話したいと思います。


ご来場のお客様や打合せ中のお客様から
この数週間でも4、5件ほど、ご質問頂いており
断片的な情報のみでウッドショックと言う言葉が
皆様の不安を煽っていると感じます…(^-^;



結論から申し上げますと
武笠では「大丈夫です。」のひとことです。





私たちの家づくりが
国産材を使用しているという点から
ご心配になられるお客様もいらっしゃるみたいですが
長年の積み重ねがありますし影響はありません。
皆様ご安心ください。




武笠は
1946年(昭和21年)に山林業として創設して以来、
木と共に歩み続けてきました。
詳しくはHP会社案内へ


家づくりを行う上で
【福井の木、国産材の使用】に
こだわり続けてきて良かったと感じています。




そもそも、ウッドショックとは…

現在、コロナウイルスの影響などで
世界的に「木材不足」となっており
国内での国産材の需要が高まり
木材の価格が高騰している。
と言うものです。
(この1年で木材の価格が爆上げしてるとか…)

中には、木材の確保が難しく
住宅の着工ができない!と言ったところまであるそうです。


コロナウイルスの影響が思わぬ形で
住宅業界に影響を及ぼしているというわけですが…
「ウッドショック」となっている大きな要因として




1.海外での木材需要の高まり

新型コロナウイルスの影響で海外では
家を建てる人が急増しているそう。

と、いうのも、
長引くリモートワークでリフォーム件数が伸びたり
田舎へ移り住むために新築を建てる人などが急増しています。

また、コロナウイルスの影響で
さまざま国で経済政策が取られ金利も安くなったことから
海外でも新築ブームになっているのです。


上記のことから、木材の需要が高まり
世界的にも木材不足となっていると考えられます。






2.人手不足

海外などではロックダウンなどの影響もあり
人手が足りなくなるなどして
輸出用のコンテナの確保が難しくなっています。

コンテナが不足していては
木材の輸出などが難しいというのが現状です。




日本に影響が出ている背景




では、なぜ海外での木材不足が、
日本にも影響し始めているのか?
という疑問が残ります。


1.外国産材の使用を主としていること

日本の住宅のおよそ7割が外材(輸入)であり、
外国からの輸入に頼り切っていました。


本来、輸入される予定だった木材が
コロナウイルスの影響などで輸入が難しくなった今、
国産材に注目が集まり、
今まで外材で家づくりを行っていたメーカーや工務店も
国産材を使用しようとしており
日本国内で木材の争奪戦が起きているのです。


その結果、
国内でも木材不足となっており
国産材の需要が高まれば
必然的に価格も上昇しているのです。






2.林業に関わる職人さん不足

木材不足と言っても森林大国と言われる日本。

海外に比べても、
植林を行い自然界の循環を作ってきた日本では
むしろ、山を守るためにも
「木を使おう!」と言っているほどです。


しかし、
材料となる木は、たくさんあっても
圧倒的に林業に関わる職人さんが不足しています。

(そのために、毎年武笠では県の職員さんと
 「森人づくり事業体験会」を行っているのです。)


国産材の需要が急に高まったところで
材木として作り出す職人さん達が
不足していては限界があります。

また、大きな丸太から材木として
使用できるようにするには
一定期間の乾燥期間が必要となり時間が必要です。


国産材の需要が高まったからと言って
元々が価値がある国産材に
わざわざ機械を購入して大量生産するといった
コストのかかることはしないでしょう(^-^;


上記の点から、
国産材の供給にも限りがあり
争奪戦になっていくことが分かります。








さて、
今回のウッドショックでは、
今まで外国産材に頼ってきたメーカーさんや工務店が
1番大きな影響を受けていると思われます…。



武笠としては、
もちろん今後の動きを把握しながら
今まで通り変わらない
武笠のこだわりの家づくりを
社員一同、職人さん、協力業者様と行っていきます。


今後とも
よろしくお願いいたします。




株式会社 武笠
木造りの家 中村美穂
電話番号:0776-43-1785