手刻みとは

こんにちは。
木造りの家 元気担当
中村(み)です。

産休中のコラム16回目です。

今日は改めて手刻みの良さについて
考えてみましょうか。


そもそも、今の時代
「手刻み」と言っても
ピンっと来ない方の方が多いかもしれませんね。


昔は家を建てる際には
人の手で切ったり、削ったり、
木を組み合わせたりなど…
機械を使わずに職人さんの技術で
家を建てていました。


最近は技術も進化し
職人さんが行っていた加工を
機械(コンピューター)が
再現できるようになったのです。

いわゆる「プレカット」と言うやつですね。

それまでは
とても時間がかかっていた刻み(加工)の作業も
機械が行うのですから、あっと言う間!

人の手で行うよりも効率も良く
入力した通りに行ってくれる正確さがありますね。



全部機械が行ってくれるので
建てる側からしたら
効率も良いしめちゃめちゃラク!
もちろん短時間で済みますから
コスパも良いでしょう。

ですが。


本物の木って生きてると言われるほど
1本1本表情も違うし、
木にも性格があるわけです。

たまにどうしようもない
暴れん坊の木もいるでしょう。


そんな生きてる木達を
上手く扱えるのが職人さんであり
大工さんなのです。


木の性格を見極めて
1本1本丁寧に刻んだり。
木の表情を見て
美しく組み込んでいく。


そんな1対1の心が通じているような作業は
とうてい、機械には行えません。


機械が職人さんの技術を
再現するとは言いましたが
難しい技術(複雑なもの)に関しては
機械であっても未だ再現できていません。
(木材によっては加工できないものもあるようです。)


どんなに技術が進化し
すごいコンピューターや機械が登場したとしても
職人さんが造り出す美しさは
一生再現することは不可能なことでしょう。



機械と違い
職人さんが1つ1つを見極めて作業を
進めていくわけですから
ものすごく時間はかかりますし
機械と比べると効率は悪いかもしれません。



職人さんが少ない今、
もしかすると手刻みを対応できる会社も
少ないかもしれませんね。



以下、まとめとなります。


■プレカットとは
機械が建築資材を組めるように加工してくれる。

メリット
 機械が行うため時間短縮でコスパが良い。
 入力した通りに刻むため正確ではある。

デメリット
 木を見極めることができない
 複雑な加工はできない
 
⇒仕上がりの美しさよりもコスパと時間優先。


■手刻みとは
職人さんが道具を使って1つ1つ刻んで(加工)いく。

メリット
木を見極めて美しく見せることができる
 複雑な加工も対応し表現できる。
 実は世界に誇る技術

デメリット
 手作業のため時間がかかる
 職人さんによって個性がでやすい。

⇒手間や時間はかかるが、木を活かし美しさを優先。



プレカット、手刻み加工。
どちらにもメリット・デメリットはありますが
次の世代に残したいものとは何かを考えながら
家づくりを行っていきたいと思います。


本物の美しさは
ぜひ展示場でご確認ください。


株式会社 武笠
木造りの家 中村美穂
電話番号:0776-43-1785