自然の循環と間伐


こんにちは。 木造りの家 元気担当
中村(み)です。

産休中のコラム5回目です。


今日は森を育てる話をしましょう。


木の家を建てていると
「木を伐っている」と言うイメージから
森林破壊だ!と言われることがあります。

これは、よくブログでも違うよ!と言っており
HPでも「自然を守る」というページで
確認することができます。
「こだわり:自然を守る」

山の木を伐って使うことが
自然を守ることに繋がっていますよ。
と言うことなのですが、
もちろん伐るだけではありません。

海外と違い
日本では植林文化といった
木を植えると言った文化があるので
育った木を伐り、また植林することで
山を守るサイクルができあがります。
このサイクルがあるからこそ、
日本の森は守られていて
伐ってもなくならないわけです。
むしろ伐った方が良い!

昔の方は素晴らしい文化を作りましたね。


さて、山を守るサイクルは
ご理解いただけたと思いますが
そもそも、伐った方が良いというか
「間伐」とは?なぜ伐ると守れるのか?
という所…。

ここからは
私がパソコンのマウスで
必死に描いた絵と共にお届けします。

例えば、木の苗を山に植えたとしましょう。
いわゆる植林と言うものです。
間隔をあけて植えていき、
太陽や水の恵みですくすく育ちますね。

植物は光合成をするので
光と水と二酸化炭素があれば
グングン育ちます。

二酸化炭素は人間が吐き出す空気ですね。
植物はそれを吸って酸素を出すという
Win=Winの関係が出来上がってます(^^)♪

ただ。
ここで問題なのが
光合成をしてすくすく育つと…
ギュウギュウ詰めに(;´Д`)

育った木が重なり合って
光が届かなくなる現象が起きてしまうのです。

問題発生です。

光が届かないため暗い森となります。

・下草が育たたない
・光合成ができず、木が育たたない
・深く根を張ることができない
・動物が住みにくい環境となる

山が荒れた状態となる。

山が荒れるというのは
植物が育たなかったり、
木の根が深く張れないことによって
土砂崩れが起きやすい状態になっていたりなど
災害につながる可能性もあるのです(><;


そうならないために!!
ギュウギュウ詰めになった
木と木の間の木を伐採し、

光が届く状態にする=植物が育つ環境を作る

と言うわけです。

そして私たちは、
この時に伐採した木(間伐材)を利用して
家を建てたり、家具を作ったりするのです。


あ、もちろん。
伐採したら、また植林することが大切ですよ~

山の木と人って
なんて素晴らしい関係性なんでしょっ!(^^)!


以上が、間伐の重要性でした。
私の絵の評価は心の中に秘めておいてください…。


+αの情報として、
今の日本の山は、山職人さん不足もあり
手入れが行き届いておらず荒れた山が多く
間伐しないといけない状態なんですよ。


つまり…
ウッドショックと言われつつも。
まだまだ木を使わないといけない
状況でもあるんです。

この機会に
山職人さんが増えると良いですね…。


株式会社 武笠
木造りの家 中村美穂
電話番号:0776-43-1785