ヒノキと杉の違いについて

こんにちは。
木造りの家 元気担当
中村(み)です。

産休中のコラム15回目です。

木造りの家の床は
主に「ヒノキ」や「スギ」が使われています。

ご存知のとおり、
厚さは約30mm(3cm)の無垢材を
合板などは使用せず、
そのまま床に貼っています。

木造りの家の床材が
同じ「無垢材」であっても
歩き心地や触り心地
温かさや見ため的なものが
他と違う理由は、そこにあるかもしれませんね。


さて、今回は同じ床材として使われている
スギとヒノキの違いについてお話しましょう。


山で育っているスギとヒノキの木って
とてもよく似ているんですよ。

針葉樹なので、
真っすぐに伸びている感じも似ています。

葉っぱをよく見てみると違いが分かり

ツンツンしているのがスギ。
柔らかい感じでトカゲの手足みたいな形がヒノキ。
と思っておくと見分けやすいです。
さて、お家の中で使われる
スギとヒノキの違いとしては、
 
① 見た目や高級感
大きな違いはここかもしれません。
ヒノキの方が白っぽい感じがして
スギは若干、赤みのある感じがしますね。

やはり、ヒノキの方がイメージ的にも高級感があり
人が集まるLDKや玄関では使用される率が高いです。

経年変化で色が変わってくると
違いが分かりにくいかもしれませんが
スギの方が木目も美しく
深みがある色になっているような気がします。


② 香り
実は香りにも違いがあります。
木造りの家に入った瞬間
「木の良い匂いがする~」の正体は
どちらかと言うと「ヒノキ」の香りが強いかもしれません。

スギと比べてみるとヒノキの方が
香りが強く「木の香り」に近いです。


③ 柔らかさ
これは歩いたり、触ったりしないと分からないかも…。

木の柔らかさと言うのは、
細胞の違いといいますか
含まれている空気の量によって変わります。

山の木として生えていた際に
水が通っていた管が多いほど
加工された際に空気の量を多く含むことになるので
柔らかくなります。
スギとヒノキでは、
スギの方が空気を多く含んでいるため
ヒノキと比べると柔らかく感じます。

より柔らかい床を求める場合は
スギの床を選ぶのが良いかも(*^^*)

また、
床にゴロゴロする場合やお子様のお部屋などは
柔らかい床の方が気持ち良いのでスギを選ばれる方も
いらっしゃいます(*^^)


ちなみに…
この空気の層は
空気中の水分を吸ったり吐いたりの調湿、
断熱材の役割りを果たしていたりします。


断熱材の役割りと言われると
合板フローリングの床と無垢材の
床の冷え方の違いの理由も
ご理解頂けるのではないでしょうか?(^^)/



以上が
スギとヒノキのいくつかの違いとなります。
とは、言っても・・・
実際に見たり触ってみたりしないと分からないと思うので
ぜひ、展示場へご来場頂き、
違いの実験などでご確認ください(^^)♪


株式会社 武笠
木造りの家 中村美穂
電話番号:0776-43-1785