「好き」から始まる守ること


 

薪ストーブのある暮らし

包み込むような優しい温かさに心地よい炎の揺らめき

薪ストーブには空間を暖めるだけでなく、人を癒したり楽しませる効果があります。
自然と家族が集まる空間になり、一緒に薪スト―ブ料理を楽しんだり、薪割りだって一大イベントに!!
いよいよ始まる薪ストーブの暮らしに少し不安を感じることもあると思いますが、季節を感じて時を過ごしていけばその不安も愛着へと変わっていくでしょう。

 薪ストーブの暖かさの秘密

実際に薪ストーブを使ってみると、その暖かさと心地よさに驚くことでしょう。
これは、薪ストーブが「輻射」と「対流」によって空間を暖めているからできる
薪ストーブならではの暖かさ。
エアコン等では、感じることのできない暖かさをぜひ実際に体感してほしいと思います。

輻射とは?
薪を燃やした際に発生する熱が赤外線となって放出されること。
赤外線は床や壁、天井まで温めて留まるという性質をもっています。
そのため、火が消えた後も柔らかい暖かさが部屋の中に残っています。

対流とは?
薪ストーブで暖められた空気は上昇し、冷たい空気が下に降りてくることで空気の流れ(対流)ができます。
この対流で家全体を暖めます。

 煙は迷惑なのか?

薪ストーブを使っていると煙突から煤(すす)が出ているのでは?
洗濯物を汚してしまうのでは?と不安になります。ご近所付き合いを円滑にするためにも、
まずは、近隣への挨拶を丁寧に行うことが大切です。
その後、薪ストーブを安全に使用し正しく燃やすことが出来れば無臭無色の煙を排出し、ご近所に迷惑をかけることは少なくなります。

煙突の役割
薪ストーブの煙突は煙を外に出すだけではありません。
煙突内部の空気を暖めて「ドラフト(上昇気流)」を発生させています。
このドラフトにより、薪ストーブ本体に空気を取り入れることができ、薪を燃やすことができるのです。

煙を出さないために

環境性能の認証を受けた薪ストーブは排気中の微粒子(煙)まで燃やすことが出来ます。
(二次燃焼)正しく完全燃焼させることができれば、煙を出すことなく無色透明な気体が出るだけとなります。

※煙が出てしまう原因
不完全燃焼が考えられます。
薪は乾燥したものを使っているか。空気は充分に取り込まれているかを確認しましょう。

 地震が起きた際

薪ストーブの火は簡単に消すことができません。
まずは自分自身の安全を確保し、揺れが収まってから火が消えるように空気レバーを閉めましょう。
慌てて水をかけるのは危険ですのでやめてください。
自然に火が消えていくのを待ちましょう。
また、薪ストーブは煙突と繋がっているため多少ズレることはあっても倒れる可能性は低いです。
煙突がズレた場合は空気が取り込めなくなるため火は自然に消えていきます。

薪ストーブは環境を守っている


近年、集中豪雨や猛暑日など異常気象を感じることが多くなり、地球環境を守るために、世界中で「二酸化炭素削減」に向けた活動が行われるようになりました。
「二酸化炭素削減」と聞くと、薪を燃やし二酸化炭素を排出している薪ストーブは環境破壊では?と思われがちですが、これは大きな間違い。
植物は「二酸化炭素」を吸収して育っているのです。
そして薪ストーブで燃やしている薪は木を伐採して作られたもの。
燃やした薪が二酸化炭素を排出し、その二酸化炭素を木が吸収して育っているので結果的に二酸化炭素の量は変わることがなく、むしろ木を育てるサイクルが出来ている。
実は一度使ってしまったら再生不可能な石油やガスなどの化石燃料よりも、 薪ストーブは自然環境に貢献している素晴らしいものであると言えるのです。

自然環境のサイクル

様々な薪ストーブ料理

薪ストーブのトップは、スープやシチューなどの煮込む系の料理に適しています。
また、炉内はオーブンのように使用することができ専用のスタンドやグリルパンなどを使って簡単なピザやローストチキンなどさまざまな料理を楽しむことができます。
ぜひ、ご活用ください。